事業紹介
事業紹介
誠明堂(大阪・堺)は、工場や研究室の技術担当者から、めっき・洗浄工程の薬液管理、実験・検査の計測と記録の自動化、小型専用機の設計・試作を請け負う個人事業です。化学の現場知識に、機械学習、画像処理、シミュレーション、統計、データサイエンスを組み合わせます。計測機は自分で作り、発明は特許出願まで自分で進めます。このページでは、請け負う仕事、発明・特許出願、取り組み中のテーマの順に説明します。
請け負う仕事
化学分析・研究支援
めっき・洗浄工程で、何をどの手法で測るか、試験条件をどう組むかを決めるところから引き受けます。出た値が測定誤差なのか工程の変化なのかは、点が揃うまで分かりません。管理限界を信頼して引くには、同じ条件の分析値が 20 点は要ります。
分析値、補給履歴、試験条件、外観写真は別々の場所に残りがちなので、同じ台帳に揃えます。溜まった値を統計処理と機械学習にかけ、補給するか、測り直すか、止めるかをレポートにします。滴定の自動化と合わせて、リアルタイムで監視できる状態を目指しています。
実験・検査自動化
研究室の実験と工場の検査ラインで、計測と記録を自動化します。センサ、流体制御、装置連携でデータを取り、作業手順まで含めた一続きの流れとして設計します。工場側の装置連携は FA(ファクトリーオートメーション)、装置や環境を測れる状態にする作業はフィジカルAIと呼ばれる領域に重なります。
めっき工場の薬液管理は、いまも滴定を人が手で行うのが普通です。滴定を自動化すれば、測る回数を増やしても人手は増えません。統計処理には、同じ条件の試験が何十回も必要です。その回数を人手で稼ぐのは難しく、条件も途中でぶれます。薬液にトラブルが出たときの原因の切り分けも、溜まった分析値の統計処理で補助します。
人が目盛りを読む前提で作られた装置は、外へ値を出しません。センサや通信を後付けして、機械が読める形で喋るように改造します。壊れているものは、小型の電子機器であれば修理します。データロガーを直して返した例があります。専用の小型装置が要るなら、回路基板の設計とファームウェアを含めて、設計・試作まで請け負います。
開発例: 途上国でも使える可搬式の全自動滴定装置。
シミュレーション・可視化
物理現象、機構、制御、流体のシミュレーションと可視化を、設計検討と比較に使える形で提供します。条件を振る回数が多いときは、機械学習で探索範囲を絞り、結果は統計処理で評価します。
熱の伝わり方と冷め方、粒子がつくる導電・伝熱の経路(パーコレーション)は、シミュレーションで扱えます。特許の主張の検討やコンサルティングを請け負います。計算結果は文献値と照合してあり、材料そのものの性能値は実測と突き合わせて判断します。化学製剤の設計に使う in silico の取り組みは、下の「取り組み中のテーマ」に書いています。
実現性検証
本格導入の前に、手元のデータでどこまで分かるかを確かめる段階を請け負います。見える範囲と見えない範囲、判定できない理由を先に切り分け、次に進む条件を決めます。
たとえば湿式工程を映像で監視する場合、すでに撮れている動画や画像と、工程の操作記録をお預かりします。泡、スカム、堆積、流動停滞といった見たい事象と、反射、湯気、水滴、レンズの汚れといった撮像側の要因を、別々の指標として測ります。撮像の乱れ自体に数値がつくので、映らなかった区間は「判定不能」という結果を持ち、後から見分けがつきます。
お返しするのは、観測可能性の評価、特徴量の候補、判定が難しい条件、追加で撮るべきデータ、次の段階の設計です。本番モデルの学習と精度の作り込み、実機制御、粘度などの物性値の推定は、観測可能性が確かめられたあとの次の段の仕事です。この切り分けは、工程そのものを扱ってきた側から見たほうが速く進みます。画面に映っているものが工程のどの状態なのかは、担当者と確認しながら決めます。
開発請負・海外連携
袋脱気シール機のような小型専用機を、機構設計、回路基板の設計、ファームウェアの実装から部品調達、試作、条件記録まで一体で請け負います。技術試作、AI / Web / IoTの実装も同じ枠で受けます。中国や東南アジアの海外メーカーとの仕様整理、資料化、問い合わせ、導入前確認も扱います。
装置製造の取り組みを見る発明・特許出願
発明は、明細書の作成から出願手続きまで自分で行います。2026年9月現在、焼結樹脂の製造プロセス、実験器具、光学部材、センサの分野で4件を特許出願しています。名称と内容は、法定の公開時期まで非公開です。
取り組み中のテーマ
- 農業用集光型太陽光タワー向けの角度センサ。NT技研工業との開発協力で進行中です。 業務提携のお知らせ
- 途上国の水処理に取り組んでいます。PoC(実現性検証)の設計は、もともと排水処理の監視のために起こしたもので、泡や詰まりの予兆、流動性の低下をどう見分けるかを、そこから湿式工程一般へ広げました。出発点に戻る話です。
- ラボ自動化。途上国でも使える可搬式の全自動滴定装置を含め、開発中です。
- 設計用シミュレーション。めっき光沢剤のような化学製剤を設計するための道具として、電極表面の分子を in silico で扱い、機械学習による条件探索と組み合わせています。
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